野外Hacker

旅行関連の情報やアウトドア関連のギア、小技などの記事をピックアップして紹介します。また、バックパッカー向けにオススメの道具などを紹介します。@Jordan

旅の貴重品管理方法と、パックセーフを使ってみた感想

前回の記事に引き続き、またバックパッカーネタです
Bluetooth連動南京錠"Noke" の記事の冒頭でも述べましたが、旅行において一番気を使うのは貴重品の管理でしょう。
カメラやパソコン、携帯の盗難はもちろんのこと、クレジットカードや現金が盗まれるケースもあります。
後者に関しては、常に持ち歩く以外の対策はないのかもしれません

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photo credit: s_agniren via photopin cc

貴重品はどうしていますか?

外出する時、カメラやパソコンを常に持ち歩いていますか?
短期の旅行であれば貴重品をサブバッグに全て入れて持ち歩くことも可能ですが、滞在期間が伸びるほど宿に置いたままになりがちです。
そうなるともちろん、盗難にあう可能性がグンと上がります
ではどのような盗難対策が考えられるでしょうか?

鍵をかける。

まずはやはり、部屋やロッカー、パックセーフなど鍵をかけることが出来る場所に入れてしまうのがベストでしょう。しかし、国にもよりますがロッカーがついていない宿のほうが多い気がします。
また、部屋の鍵はホテル側がスペアを持っているでしょうから、あまりオススメしません。ホテルのスタッフによる盗難も充分ありえます。鍵が南京錠の場合、自分の持参した鍵も一緒につけておきましょう。
僕はとあるゲストハウスで持参した鍵をつけていたら、帰宅した時にスタッフに「ベッドメイキングができないから他の鍵は使用禁止だ」と言われた事があります。ゲストハウスで毎日ベッドメイキング?ありえませんね、もちろんその日のうちに宿を変えました。

事前に宿の情報を調べておく。部屋だけではなく宿の雰囲気も見る。

バックパッカーといえば、新しい街に着いたら宿から宿へ値段を聞いてまわり、部屋を見せてもらい、時には客引きについていく…そんなイメージあります笑
しかし、僕は事前にネットで目星をつけてから向かうことが多いです。レビューもある程度チェックします。窃盗があった宿なんかもブログなどで紹介されているので、ざっと目を通しておきます。

予定していた宿が満室で泊まれなかった場合は現地で探しますが、部屋だけではなく、他の宿泊客がいるかどうか、宿に出入りしている人なども出来る限り見るようにしています。特に、現地人が多く出入りしている宿は避けます。見知らぬ誰かが簡単に出入りできるような宿は危険です。

宿のスタッフや同室の人、他の旅行客と仲良くなっておく

これも上記と同じです。宿にいる人の顔を覚えていれば、部外者がいれば警戒できます。
また、仲良くなって一緒に観光や食事に行ってFacebookも交換した人と、挨拶以降一度も会話をしなかった人、ドミトリー内で盗難が起こるとすればどちらの方が可能性が高いでしょう?

しかし、宿のスタッフと仲良くなると言っても馴れ馴れしく近づいてくる場合は警戒しましょう。
僕がマルチツールを無くした時泊まった宿のスタッフは、とても馴れ馴れしく、やめろと言っても勝手に部屋に入ってくるような奴でした。彼が盗んだのか僕が無くしたのか分かりませんが、すぐに宿を変えたのは正解だと思っています。

パックセーフ (Pacsafe55) を使ってみた感想。

実は、旅の前半では全くと言っていいほど使っていませんでした。というのも、サブバッグに貴重品をすべて入れて肌身離さず持ち歩いていたので笑
タイに入ったあたりからサブバッグも部屋に置いたまま外出するようになったんですが、幸い泊まった宿にはロッカーがついていたのでこれまたパックセーフは使わず…(^^;
頻繁に使い始めたのはインドに入国してからです。長時間部屋を離れる場合は鍵をかけたサブバッグをメインバッグに詰め込み、パックセーフを被せてベッドにロックして外出しています。短時間であれば鍵をかけたサブバッグをのそままベッドの下に放り込んで…という場合もあります。

さて、実際の使用感ですが、まずは重い!荷物を重くしている原因の一つはこいつだと思っています。
そして、防犯性能が高いかと言われると微妙。どこが弱点なのか知った上で使わないとあまり意味をなしません。

まず、一つ一つの網目が大きい。携帯やデジカメくらいなら簡単に取り出せます。ロックし終わって出かけるぞ!という時にバックパックの中に携帯の大容量バッテリーを入れっぱなしだったことに気づいて、網目から取り出したことがあります。
次に、バックパックのジッパーが簡単に開けられる。これも同じ、網目が大きいのでそこから手を入れてジッパーを開けられます。パックセーフがたるんでると開けやすいです。
この2点を知った上で、パックセーフを効果的に使う方法を考えてみました。

パックセーフの効果を最大限発揮する

  1. まず、バックパックの外側にあるボケットには貴重品は入れないこと。アクセスが容易です。

  2. 雨蓋をよけてメインコンパートメントの巾着にアクセスするのは難しいです。つまり、フロントジップや下部コンパートメントの無いバックパックと併用するか、前回紹介したKarrimor FlyerのようなLockZip付きのモデルを使い、鍵をかければ、バックパック内部にはアクセスしづらくなります。

  3. 心配ならば、携帯サイズのものは入れないほうがいいです。最悪ナイフでバックパックを破られたとしても、パソコンや一眼レフのような大きなものは取り出せませんが、携帯や小型デジカメなどは取り出せてしまいます。クレジットカードや現金なんかは言わずもがな。

  4. 貴重品は奥の方に入れてパックパックをパンパンにしておく。パックセーフもたるまないように被せる。隙間があればあるだけ作業スペースができてしまいます。大は小を兼ねると思って適当に85Lを買うと、ステンレス製の文鎮になる恐れがあります。

最後に

長々と盗難対策について書いてみましたが、最終的には運です。こればっかりはどうしようもない。
僕は今まで運が良かっただけであり、今後盗難にあう可能性だってあります。
ただ、その可能性をできるだけ下げるためにもう一度防犯対策を見直してみませんか?